私たちのからだにはもともと微弱な電流が流れており、生体電流と言います。
マイクロカレントは、生体電流と同じようなレベルのごく弱い電流です。筋肉に電気刺激を与えて、ケガや痛みの治療に効果を発揮します。
スポーツの分野では、運動後のコンディショニングケアに使用されている治療法です。
低周波とマイクロカレントは似たようなものと考えられがちですが、実際は大きく異なります。
低周波治療では、周波数1,200Hz以下の電流の刺激によって、筋肉に作用したり緩めたりするポンプ作用が働き、血液の循環が促されます。結果的に痛みの緩和に役立ちます。
一方、マイクロカレントは、ケガや痛みの治療に効果を発揮します。プロのスポーツ選手やトップアスリートがケガの治療にマイクロカレントを用いて、組織の回復がより早くなったという報告が多数寄せられています。
また、低周波が皮膚にピリピリした刺激を与えるのに対し、マイクロカレントは極めて弱い電流なのでほとんど刺激を感じません。そのため、電気の刺激が苦手な人でも使用できるのが特徴です。
なぜマイクロカレントは、スポーツの分野で高く支持されているのでしょうか。
マイクロカレントは、肉離れや打撲、捻挫、骨折といった、スポーツ時のケガや急性の痛みの回復をサポートすることが期待されています。
また、ケガや痛みには至っていないけれど、なんとなく違和感があるといった場合にもマイクロカレントの利用が検討できます。
刺激感のある低周波は、炎症を起こして熱を持っている部位には使えませんが、ほとんど刺激がないマイクロカレントであれば使用できます。
このように、ケガの一歩前の段階でも、急な痛みにも役立つため、今日のようにスポーツの現場で広く活用されるようになったのです。